2016年6月6日月曜日

星籠の海を観てきました ネタバレあります

気がつくと年も明け蚊にも悩まされうっとうしい梅雨がやってきました。
今夜は火星が見えないな。

星籠の海を観ました。
島田荘司さんの小説を原作にした映画です。
瀬戸内海、ふんだんに出てくるわけです。
本当に御手洗さんの映画ができるとは。感無量です。

以下ネタバレあります。
そして御手洗さんってなに?って方にはチンプンカンプンです。
観てない方、読まない方がいいです。

テレビドラマで動く御手洗さんを既に観てはいたものの。
スクリーンでは初なのです。
瀬戸内の海によく映える何とも美しい男。
小説の御手洗さんでイメージしていたのは、もう少し男臭い感じだったのですが、いやいやなかなかどうして。
30代になってる玉木さんだったから良かったのかな。
そこには、新次郎さんでも千秋先輩でもなく、ただ、御手洗さんがいました。
次は踊ったりいきなり笑いだしたりガツガツ歩いたりと、是非とも奇行に走っていただきたいものです。
あ。
奇行に走るってのは、常人の目から見ればそう見えるだけで、IQ300の御手洗さんの中では、全部意味のある整合性の取れたものです。たぶん。

原作を読んでの鑑賞だったのです。
まあ、原発事故を受けての白血病で亡くなる少年の件や、どこかを思わせる宗教団体の件は、キットカットになるだろうとは思っていました。
予想通りバッサリでした。
じゃあ犯人をどうするよ?と思ったところに、危険ドラッグときたもんだ!
しかも悪の巣窟の社屋として使われたのが、実は市役所という、なんともパンチのきいたどす黒いジョークを放り込んできました。
原作では、犯人はまったくもって堂上の、間違えた、同情の余地のない、宗教団体の主催な訳ですが、映画版の犯人には涙もってかれました。
とても相棒チックです。それもそのはず。監督は和泉監督なのです。そりゃボート操縦するのは初代相棒なわけですよ。
星籠の謎は、小説読んでいても映画を観ていても、うっすらとわかってくるのではないでしょうか。
映像で現物みるとこうなるのかーーと、謎解きというよりも答え合わせのように観てしまうわけです。

いかん。
小説だけじゃなくて、8割のロケをした福山市とか、感情を寄り道させる情報量が多すぎて、お話をお話として観るだけにならず。
方言に思わず舌打ちしたり。まあお行儀の悪いこと。
今のところ2回観たのですが、私が純粋に映画の筋だけを楽しむには、まだ何度も観る必要がありそうです。
だってさ。
あ、この人も出てたわけ?とか、ここはアレでしょ?とか、フィクションとノンフィクションが、そして、それらが複雑に絡み合うと妄想脳みそ持ってかれちゃって。

せっかく御手洗さんがスクリーンで観られるわけです。
このへっぽこ脳みそが、キチンと映画を追えるように、映画館でかかっているうちに何度も観たいと思う訳です。

しかしなー。
石岡くんの声の出演が光一くんでなかったことに、わかっていたとはいえ、かなりショックを受けています。
そしてやっぱり御手洗さんのそばに女はいらんのです。
里美ちゃんって、あんな感じなのかなーと思いながら観ていました。
石岡光一くんカムバーーーーーーーーっ。・゚・(ノД‘)・゚・。

石田ひかりちゃん、よかったですねえ。
演じられる喜びというか、それが、キラキラしてた。
吉田栄作さんといい、石田ひかりさんといい、いい年齢の重ね方されてるなあ。
白Tにジーンズじゃなくてスーツ社長、女子高生じゃなくて先生。
要さんの気の弱い気の弱い弱弱しい感じが、タイムスクープハンターとも、ライダーとも違って、これまたよかった。
役をやってる間はそういうキャラになるのでしょうか?憑依型な方なのでしょうか。

風景と音楽の美しさ、よかったですねえ。
エンドロールの最後の最後の最後まで、美しくノスタルジックで切なく。
あれ、どこですか?瀬戸内海の底ってあんなに美しいのですか?
だとしたら見てみたいものです。
海の色や波がリアリティあって、そりゃそうですよね、ロケしてんだから。
時計仕掛けの海。
素敵な言葉ですね。
曲聞きながらロケ地巡りなどしたいものです。サントラにはタイトルになってる曲があるわけです。

是非とも興行大成功していただいて、たーーーーーーくさんある御手洗作品を、バンバン映画化していただきたいものです。切に切に。
摩天楼も観たいなー

たぶん、このエントリは観る回数に比例して下に伸びることでしょう。
wikiかいっ!

次はどこの劇場のどのスクリーンで観ようかな?


そして季節は変わり年も変わり。
ブルーレイやDVDが発売されました。
このメイキングは見ごたえありますよー。
お勧めですよー。
ロケ地巡りもいかがですよー。











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